猫の相談について
当団体には、猫を保護してほしいとの相談が多く寄せられます。私達ボランティアは普通の勤め人や家庭の主婦等で、仕事や家事・育児の合間をぬって全員無償で懸命に活動しています。緊急要請に応じて現場に駆けつけることは難しいですし、全ての保護依頼に応じることもできません。
また、無理してキャパシティ以上の猫を保護して団体自身が多頭飼育崩壊する事態は絶対に避けなければなりません。活動資金(保護猫部屋の維持費や医療費など)も十分とはいえず、皆さまのご支援によってどうにか活動を続けています。
「ボランティア団体なんだから無料・無償で猫を助けるのが当然」という感覚で相談されてくるかたがいらっしゃいますが、猫の命を救うには、時間も労力もお金も、とてもかかるのです。また、限られた受け入れ頭数の中でどこまで猫を救えるか、私たちも常に悩みながら活動しているのです。
まずは目の前の猫さんを「助けたい」と思った貴方自身が、できるだけのことをしてあげてください(捕獲・保護、受診、里親探し等)。以下、よくある相談内容をまとめました。当団体にご相談なさる前にまずこちらをお読みください。
【離乳前の子猫と母猫を見かけたら】
・乳飲み子を子育て中の母猫には人間が下手に手を出さないことも必要です。もし乳飲み子を母猫から引き離した場合、貴方は3~4時間おきに子猫にミルクをあげられますか? それは私達にとっても大変なことです。厳しいことを言うようですが、ただ可哀想に見えたからと母親から乳飲み子を取り上げておいて、自分では面倒をみられないからと、当団体をはじめとした保護猫団体に丸投げするのは無責任な行為だとご理解ください。また乳飲み子を保健所に持ち込むと殺処分される可能性があります。
・特に子猫シーズンはどこの団体も子猫であふれています。親からはぐれた子猫を保護した場合も、まずはご自身で里親を探す努力をしてみてください。里親探しの方法は以下に記載してあります。
【猫の里親探しについて】
・「人馴れした野良猫を保護したのでそちらで引き取って」「庭に来る野良猫がいるので保護してほしい」「近所に野良の親子がいるので助けてあげて」等の依頼がよくありますが、まずは貴方自身で保護して里親さんを探す努力をなさってみてください。以下、里親探しの方法についてご案内いたします。
①広く周囲に声をかける
赤の他人に譲るより、直接知っている方に譲るほうが安心です。友人、知人、親戚、職場の人など片っ端から声をかけてみてください。声をかけた相手が猫を受け入れられなくても、その相手の友人、知人に猫をほしがっている方がいるかもしれません。出来る限り広く周囲の方に声をかけ、里親探しの協力を仰いでみてください。
②近所の動物病院に相談する
動物病院経由で紹介された里親さんなら安心です。里親募集ポスターを作成して、近所の動物病院に貼らせてもらえないか、ご相談なさってください。
③里親募集サイトに掲載する
インターネットの里親募集サイトは複数ありますが、お勧めは利用者の多い「ペットのおうち」です。当団体で決まった里親様も「ペットのおうち」経由での応募が大半を占めています。
ペットのおうち
④猫の譲渡会に参加する
個人ボランティアさんや個人保護主さんが集まって定期的に譲渡会を開いている活動グループや動物病院等をインターネットで探して、ご自分が保護した猫を譲渡会に参加させる方法もあります。(※当団体の譲渡会は、個人が保護した猫を単発的に譲渡会に参加させるシステムはとっておりませんので、あしからずご了承ください)
【飼い猫のご相談について】
・飼い主の都合で飼いきれなくなった猫の引き取りはしておりません。どうかご自身の責任において新しい飼い主さんを見つけてあげてください。どうしてもご自身で里親さんを見つけられない場合、終生飼養を引き受けてくれる保護猫団体や民間施設(老猫ホームなど)にご相談なさってください。
【多頭飼育崩壊の相談や近所の民家に関するご相談や苦情について】
・「近所の◯◯さんが庭で多数の野良猫にエサやりして困っているので指導してほしい」「近所の家から多数の猫の鳴き声や悪臭がしている、多頭飼育崩壊ではないか」などのご相談が入ることがありますが、まずはお住まいの市町村と動物愛護指導センター、民生委員等にご相談なさってください。多頭飼育の飼い主は、認知症の単身高齢者、知的障害、精神疾患、生活困窮、ごみ屋敷、アニマルホーダーなど複合的な課題を抱えているケースも多く、地域行政の福祉的支援と保健所(動物愛護指導センター)が連携して解決・支援にあたり、再発防止を含めた長期的な見守りが必要です。当団体が関わった多頭飼育崩壊レスキューも動物愛護指導センター経由で引き受けています。猫のレスキューと同時に飼い主に福祉の手が入るようにするために、まずは管轄の動物愛護指導センターと地域の福祉行政相談窓口に連絡し、飼い主の生活状況の課題も含めて多頭飼育崩壊の相談をし、関係機関同士で連携して対応してほしいと依頼してください。
・船橋市 動物愛護指導センター ℡:047-435-3916
・船橋市 保健と福祉の総合相談窓口「さーくる」 ℡:047-495-7111
【TNRのご相談について】
・「◯◯公園に野良猫がいるので避妊手術してあげて」「近所に野良猫が増えたのでTNRしてほしい」という依頼がありますが、TNR実施の主体者はあくまでその地域に住む方(依頼者様やご近所の方々)であり、当団体はその協力及びノウハウの提供や助言を行う立場であることをまずご理解ください。
TNRにあたって野良猫の医療費(不妊手術費用、検査費、治療費等)は依頼側(=地域住民)の負担になります。依頼者様に代わって当団体が病院代を支払うことはできかねます(お金がない・お金は出せないという理由で、そのような依頼が実際にあるのですが、対応いたしかねます)。もし手術費用の工面が難しい場合は、以下の制度をご利用ください。また、手術費以外の医療費の工面については、依頼者様が町会や自治会に相談して地域住民の寄付を募る方法等もご検討なさってください。
◯船橋市「飼い主のいない猫の不妊手術実施事業について」
※船橋市民対象です(個人が申請する場合、自治会長のサインをいただく必要があります)。不明点は市に直接お尋ねになり、申請を済ませてください。他の市町村のかたはお住まいの市役所や管轄の動物愛護指導センターに同事業の有無や地域猫活動グループの所在をお尋ねになり、お住まいの地域で活動している地域猫活動グループにTNRのご相談をなさってください(※当団体は、船橋市を拠点に活動する団体です)
◯公益財団法人どうぶつ基金「さくらねこ無料不妊手術事業 」
※詳細は公式サイトで確認なさり、申請を済ませてください。不明点は基金に直接お問い合わせください。
◯動物病院や避妊去勢手術専門病院に相談する
※TNRに理解がある動物病院では野良猫の手術費用を安く設定している場合がありますので、ご近所の動物病院にひととおり電話して問い合わせてみてください。地域によっては、野良猫の避妊去勢手術専門の病院もあり、格安の費用で手術を行ってくれます。ネット検索すれば見つかりますので、ご自身で調べて直接お問い合わせになってください。
◯TNRしたい猫について情報収集してください
・その地域に何匹の野良猫がいるのか
・そのうち耳カット(手術済み)されている猫は何匹か
・エサやりさんはいるかどうか
・猫たちはいつからその地域にいるのか
・野良猫たちのなかに外飼いの飼い猫は混じっていないか
・猫たちの性別や推定年齢、健康状態など
※今後のためにも、TNR予定の猫たちの写真を撮って個体管理リストの作成をお願いします。
◯ご近所の協力者を募ってください
・捕獲機の使い方は当団体がお教えすることはできますが、捕獲機設置後の監視や、捕獲後の病院送迎などは依頼者様や地域のかたで行えるよう、町会や自治会、ご近所のかたに声をかけて協力を仰いでください。特に、エサやりさんの協力は重要ですので、ご近所に聞きこみをする等してエサやりさんを特定し、協力を仰いでください。野良猫問題は地域全体の問題です。ひとりで悩まず、町会や自治会にも理解を求め、ご近所で協力しながら行いましょう。もし近所の協力者を数人集めることができたら、今後のためにも、地域猫活動のグループ登録を市に申請することをお勧めします。詳しくは船橋市動物愛護指導センター(電話 047-435-3916)にご相談なさってください。
◎当団体にTNRの相談をなさる前にまずこちらを必ずお読みいただき、TNRとは何かについてご理解ください
・地域ねこ活動に関するガイドライン(千葉県)
・さくらねこ・TNRとは(どうぶつ基金)
・地域猫活動について~具体的活動(日本動物愛護協会)
以上の項目をご理解・ご協力いただけることを前提に、当団体にTNR協力のご相談をなさる船橋市民のかたは、メールフォームから次の内容をお知らせください(※なお、TNRの相談と同時に子猫の保護依頼もなさりたいケースの場合は、「TNR相談」と「保護依頼」両方のメールフォームから回答送信してください)。
●依頼者様の氏名、住所、連絡先
●当団体をどのようにお知りになりましたか?
●このページをよく読み、内容を理解・同意していますか(はい/いいえ) ※いいえとお答えの方はここで終了です
●猫の医療費(手術費用、検査費、治療費等)は依頼者が全額負担することを同意しますか(はい/いいえ)※いいえとお答えの方はここで終了です
●TNR実施予定地の住所
●エサやりさんは特定できていますか?協力要請はしましたか?
●手術予定の猫の頭数、推定年齢、性別(できれば猫1匹ずつ全頭分の写真をお送りください)
●手術費用の工面について以下のいずれかを教えてください
・依頼者の全額負担により近所の動物病院で実施予定(病院名を教えてください)
・船橋市「飼い主のいない猫の不妊手術実施事業」利用
・どうぶつ基金「さくらねこ無料不妊手術事業 」利用
・猫の不妊去勢手術専門病院を利用(病院名を教えてください)
●依頼者様以外にも協力者(自治会長や近所のかた等)は集められましたか?(はい。◯人/いいえ)
●TNR実施について町内会や自治会に相談・事前報告はお済みですか?(はい/いいえ)
●捕獲機設置予定の場所の土地所有者に許可は得られましたか?(はい/いいえ)
●捕獲機設置後の監視はどなたが行いますか?
●捕獲後の病院の送迎はどなたが行いますか?
●TNRした後、その地域猫はどなたが面倒をみていきますか?
●当団体にはどのような助言や協力をご要望ですか?
●TNR実施予定地の野良猫の状況について及び今回ご相談に至るまでの経緯について詳しく教えてください。
◎質問内容にはもれなく回答願います。入力内容(回答内容)に不備や漏れがあった場合、返信できかねますのでご注意ください。
◎猫の画像(できれば個体管理リストも)を別途メールでお送りください。
送信先アドレス info※neconomori.sakura.ne.jp (※⇒@に変更してください)
◎手術費や医療費を当団体が肩代わりして負担することはできません。そのような依頼には返信いたしかねます。